パスワードと量子論

セキュリティ対策物理量子

インターネットを利用するうえで、誰もが毎日のように使っているパスワード。

メール、SNS、クラウドサービス、WEBサイトの管理画面など、僕たちは数えきれないほどのパスワードに囲まれて生活しています。

しかし、その仕組みは、実はそれほど新しいものではありません。

古くはヤマ!カワ!の合言葉のように、

「知っている人だけが通れる」

という非常にシンプルな考え方です。

現代のインターネットも、基本的には同じ仕組みで守られています。

暗号がインターネットを支えている

インターネットでは、パスワードだけでなく、さまざまな暗号技術が使われています。

例えば、

・HTTPS通信

・オンライン決済

・クラウドサービスのログイン

これらはすべて高度な暗号技術によって守られています。

現在主流となっている暗号の多くは、計算するのが非常に難しい問題を利用しています。

例えば、大きな数の素因数分解などです。

普通のコンピューターでは膨大な時間がかかるため、現実的には解読できないとされています。

しかし…

量子コンピュータが登場する

ここで登場するのが、量子コンピュータです。

量子コンピュータは、従来のコンピュータとはまったく異なる仕組みで計算を行います。

量子の世界では、

・重ね合わせ

・量子もつれ

といった不思議な現象が存在します。なんのこっちゃわからない方はそういうものがあるとだけご認識ください。

これを利用すると、特定の計算問題において従来のコンピュータを大きく上回る速度で計算ができる可能性があります。

エグいくらいの圧倒的計算処理速度です。

そうなると、医療、製薬、エネルギー等々、世界に存在するあらゆる問題が解決することになるかも。

なんだ、未来はキラキラ輝いてるじゃないか!と思われるかもしれませんが、いいことばかりではありません。

量子コンピュータによって、従来のパスワードが破られる危険が出てくるのです!!

つまり、将来、量子コンピュータが実用化されると現在のセキュリティの仕組みが大きく変わる可能性があるのです。

そこで登場する「量子暗号」

しかし、そんな脅威に打ち勝つのもまた量子技術なのです。

それが量子暗号通信です。

量子暗号では、量子の性質そのものを利用して情報を守ります。

量子の世界では、

観測すると状態が変わる

という性質があります。

この性質を利用すると、通信を途中で盗み見た場合に、必ず痕跡が残るという仕組みを作ることができます。

つまり理論上、盗聴が不可能な通信が実現できるとされています。

未来のパスワード

現在のセキュリティは、

・パスワード

・暗号

・認証システム

によって守られています。

しかし将来、量子技術が進歩すると、通信そのものが安全であるという仕組みが普及するかもしれません。

そうなれば、今私たちが当たり前のように使っている

パスワードという概念も大きく変わる可能性があります。

セキュリティは進化し続ける

インターネットの歴史は、セキュリティとの戦いでもあります。

技術が進歩すれば、それを破ろうとする技術も生まれます。

そしてまた新しい防御技術が生まれる。

この世に悪がある限り、正義の怒りが俺を呼ぶ

破裏拳ポリマーの言葉のように、善と悪との終わりなき闘いを経て、インターネットの安全は守られてきました。

量子技術もまた、次の時代のセキュリティを形作る重要な要素になるかもしれません。

パスワードという身近な仕組みの裏側には、実は最先端の物理の世界が広がっているんです。

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